福井市内で洋服のサンプル制作・洋裁教室などを開いているアトリエU。
オーナーの近藤さんは出会ってから8年になる私の友人。今まで聞いたことなかった彼女の原点に今回触れてみました。
今年で8年めかな。それまでは会社で、デザイナーをしてました。
小学校5年くらいからかな。
今でもその頃洋服で何が流行っていたか記憶に残っているので。。。
憧れは特にないんだけど・・・ボロルックって流行ったの覚えてる?(ち)え!?ボロルック???
ちょっとマニアックな話になってくるけど川久保玲が・・・
(ち)あれ?頭の上に???がいっぱい出てくるんだけど
う~んとコムデギャルソンのデザイナー川久保玲さん。
(ち)え?それが小学校時代?
そう。みんなが黒っぽい服を着て裾を始末していない糸の出たものを着ていたり・・・。
(ち)え?小学校ん時そんなの着ていたんだ!?近藤さんの周りの友達も???
あ~でもねえ
小学校5年までは制服のある学校だったんだけど学校が新しく出来て小学校6年生で私服の学校に変わったの。
そうそう。もうお大騒ぎよ(笑)!
友達よりもおしゃれじゃないと!ってね。ほんと毎朝大騒ぎ!
(ち)それは親にも服装を相談して?
うちの母がたの家族も洋服に関心があって 叔母も仕立て屋をしていたし 母もちょこっと自己流で服を作ったりしていたから。
(ち)じゃあお母さんの手作りの洋服も着たりしてた?
うん。3つか4つで大ゲンカをしたのも覚えてるわ~。その時は確か70年代かな~フィンガー5とかサイケデリックなのが流行ってなんかリアルな蝶ちょの柄のジャンパースカートを作って着なさい着なさいって。それでいやだいやだって言ってて。蝶には見えなくって蛾がいる蛾がいるってイヤで。
(ち)だって私も同世代だけど そこまで流行った洋服って覚えてないもんな。どちらかといえば私のまわりで流行ってたのは「歌」。アイドルとか。。。ずっと制服の学校だったからかなあ。。。
でも黒い制服着てても下のブラウスは襟の大きなフリフリのやつにしたり、靴下もフリフリにしたり、そこだけはこだわってたかな。膝真っ赤にしても冬でもズボンは絶対履かない~!とか。履いていた??
(ち)うん。うちは小さい時から女の子は冷やしたらあかんって絶対に冬はズボンやった(笑)
なんとなく母がよく言っていたのが柄と柄を着るとおかしいよとか。
(ち)小さい時の写真とか見ると結構イケテル感じ?
うん。ちょっとオシャマないやな感じの子(笑)
常にライバルの女の子がいてあの子におしゃれも負けないように~って思ってた。もしかしたらめんどくさい子だったかもね
制服だったけどツメを丸く、切っていたら、「人と違う」と先生に怒られたリとか。
とっても厳しい学校だったから。
(ち)高校は?
部活もせずにアルバイトをして服を買ってた。
(ち)自分のおしゃれ用に自分で買ってたってこと?
うん。だって流行ったでしょ?DCブームで!高いの買ってたよ~。
駅前に買いに行ってた。
1年一般事務で就職したんだけど、やっぱり好きなことをやりたいと思って、専門学校 モード学園に行ってデザインもパターンも縫製もやったの。
うん。なんかみんな入学した時は田舎から来ました~って感じだったのに段々と変わっていくね(笑)ピアスがいろんなところに1個増え1個増えで。まわりから見るとひくような感じの子が多かった(笑)だから普通の大学生みたいにそんな合コンの話とかはないよ~。うちの学校はそんな話よりこの洋服のデザインがこうで~ってマニアック過ぎる話ばかりしてた。
そうそう。名古屋の会社で3年。福井の会社で5年。
(ち)そん時はこの会社でずっとって思ってたの?
最初の何年間かは新入社員だったから覚えるので精一杯。
(ち)福井に帰ってきてからは?
会社に入って5年間やってきたんだけど 私はもっとこんな事がしたいっていうのがあって。人の会社でやろうと思ってもダメだなって思ってそこで自分でやろうって思ってこのアトリエを立ち上げたの。
(ち)なんか始める時って不安もあっただろうし。。。
う~ん。なんか勢いがあったかな。あとなんか運が良かったのかな。福井市のインキュベート施設をまず利用して開業したんだけど 面接の時は盲腸で入院していて、「帰っていいですか??」って先生に懇願して、無理やり退院したの。「痛い、痛い」って、這うように、面接に挑んだわ。
(ち)そこから8年。究極な質問だけど辞めようとかは思ったことは?
ないな~。辞めたら、今までがんばってきたことが、無駄になっちゃう。
人に自慢出来るところ!
どんな高いブランドの服を買っても、「ねえこれ見て見て~」とは言えないでしょ。作ると「これ作ったの~」って周りに言うと「すごいね~」って言ってもらえる。
(ち)そういうのをここの洋裁教室に通っている人も感じているんやろうね~。
そうやね。
手作りって自己満足でもあるけど。わあ~私ってすごいって達成感があるもん。
うん。バラバラかな~。作りたいものを作ってる。わからないところは私が教えるし。生地を持って来てどれを作ったらいいかしらって相談も受けるし。
いや~。小さい時から他の事には全然興味が無いから~。
そうそう。だからもしかしたら皆さんが着ているものも、もしかしたら私がデザインしたものかもよ!ってものが世の中にいろいろあるの。
そう。その洋服を解体する時ってわくわくするの♪
昔の高い服の有名なデザイナーさんの服はここはこうしてあるんだ~とか発見もあるし。おもしろいよ~。うわあ~こんなところに芯が貼ってある~とか。技を見ることが出来る!
海外製のものが多い今と違って、日本製の良さを至る所に感じることが出来るし。
お母さんが娘のために作りたいって。県外から来る人もいるよ!
ホームページを見て来られる人が多いよ。土曜に来て福井で一泊して日曜もやって帰るの。2日間集中コース。もちろん新婦さん本人もいるし。
ドレスはデザインにもよるけど・・・凝ったものだと半年くらいはかかる 中には4日で作って帰った人もいた。
こんなものが作りたいんですって雑誌などを持ってきてくれれば、何時間くらいで出来て、こんな生地で作るのがお勧めですとかアドバイスも出来るし。
雑誌を見てお嬢さんと相談をされることをおすすめ。その方が、ご本人のお好みになるから。べールは2時間もあれば出来ちゃう♪
やっぱり私もドレス作りとかに携わるとすごく感動するよ。毎回。
作った方も もらった方も 披露宴に参加した人も思い出にも残ると思うしね~。
(ち)あたし自分時どうしよ(笑)頑張って作ってみようかな。。。
知り合ってまだ8年くらいなのに 同じ年ということもあって 会うといつも仕事の話からプライベートな話までいろんな話で長時間盛り上がる二人。話した後はいつも「自分も頑張ろう」って元気や刺激をくれる近藤さん。
今回小さい頃からの話も聞いて本当に洋服やおしゃれが大好きなんだって改めてわかりました。そして「マイナスマイナスに考えていても仕方ないじゃん」っていう彼女の前向きさが改めて大好きになりました。
※8月22日(日)の「ちよびんごあんな~い ぶらり☆ブライダルバスツアー」ではアトリエU 近藤さん手作りのドレスやベールもご紹介します。ご期待下さい!
お店のご案内 【 アトリエU 】
住所:福井市四ツ井1-5-12
TEL:0776-53-0925
Mail:atelier.u@cup.ocn.ne.jp
営業時間:10:00~19:00
HP:http://atelieru.net/
【 作品紹介 】